以前の職場で働いていたときの話です。
僕は接客業をしていて、一人で店舗の締め作業をやることもあったんですね。でも、僕っておっちょこちょいというかちょっと抜けているところがありまして、その日は換気扇を切らずにそのまま店を出て帰宅してしまったんです。
すると次の日、上司から早速ご指摘が。
「昨日、換気扇消し忘れてたから気を付けてねー。」
ごく普通の指摘です。別に感情的な言われ方もしていませんし、そこに嫌味っぽさとかそういったことも一切ありませんでした。ネチネチいう人もいたりしますからねー。
僕もその場で、
「はいっ、気を付けます!!」と返事をし、そのやり取りは終了。
不安がエスカレート
また別の日。僕はまた一人で締め作業を行うことになりました。レジ締めをして店の空調を切り電気を消して店を出て最後に入口のカギを占めて帰宅します。
店から最寄りの駅までは5~10分程度歩くのですが、その道中ふとこんな事が頭をよぎりました。
「あれ?換気扇って消したかな??」
一度消し忘れていたので、この日は入念に店内をチェックして店を出たはずなのですが、一度こういう疑問がわき上がってしまうと僕はそれをスルーすることができません。
僕自身、忘れっぽいですし不注意で物がどこにあるか分からなくなることがあって完璧に締め作業を出来ているかどうかの自信がなかったのです。財布とかカギなんて家でしょっちゅう見失ってましたから。まぁ、これが家での出来事ならどうってことはないんですが職場ですからね。どうしても気になってしまうものなのです。
「もしかしたら消し忘れてるかもしれない‥‥‥。」
こうなるともうそのことが頭から離れません。脳裏にははっきりと店の中でグルグルとまわっている換気扇の映像が浮かんできます。かなり鮮明にね。
「戻って確認しなければ。」
僕は店から5分程度歩いた場所からわざわざ店まで戻って確認する事にしました。さすがにこの前指摘されたばかりでまた換気扇をつけっぱなしだとマズイ。こんな思いが強くなっていたんですね。
少し早歩きで店まで戻る僕。また店の入り口のカギをガチャガチャと開けて店に入り電気をつけて換気扇を確認。
「良かった。動いてない。」
僕の不安をよそに換気扇は回っていませんでした。ほっとした僕はもう一度店内を見回って電気の消し忘れがないかなどのチェック。その日はそのまま帰宅。ふっー、良かった。
ただ、それで済めばよかったんですがその日から僕の行動はどんどんエスカレートしていきます。
基本的に自分が締め作業をする日には必ずと言っていいほど、一度店を出てから不安になって店に戻って確認をするという行為を繰り返していったのです。
「電気消し忘れてないか??」「換気扇は?」「エアコンは?」「PCの電源は消したか?」などなど。不安になる要素を挙げればきりがないのです。しかも僕は自分が忘れっぽい不注意が多い人間だという事を自覚しています。そのため自分がちゃんとできているかどうかが不安になってしまう。その不安が一度店に戻るという行動に繋がっていたんだと思います。
不安は不安を呼ぶ
こうやって何度も店を出る→店に戻って確認をするという行為を繰り返していくうちに僕の不安はエスカレートします。
ひどい時には「入口の鍵をかけ直したかなー」と店まで戻って鍵がかかっているのを確認した後、またしばらくして今度は「電気を消し忘れてないか?」とまた不安に駆られて店まで戻り、店内の電気が消えているか確認。そしてようやく帰宅。
また別の日には、仕事を終える時間がいつもより遅くなってしまい終電も結構危ない状況。それにもかかわらず店を出て途中まで歩くとまた「電気は消しただろうか?」と考え始めてしまいます。それはやがて不安に変わり結局店まで走って戻って電気が消えているかどうか確認。結局消えてるんですけどね。不安を消し去ることは出来ませんでした。
ここまでくるとちょっとまずいなーと思い始めるわけです。精神的にもしんどくてね。「ちゃんと締め作業しなきゃならない」って考えに縛られてたんでしょうね。僕は「○○しなきゃらならない」っていうのに縛られやすいんだよなー。最近はだいぶマシになってきたんですけどね♪
チェックリストを活用しよう!!
締め作業の確認のために余計な負担が増えていた僕は「このままじゃマズいなー」と思い始めます。明らかに時間が無駄だし、ストレスもかかります。消耗するんですよね。それでどうにかしなきゃなと思ったわけです。
そこで、ネットで僕と同じように忘れっぽい人とか不注意の傾向にある人がどういう対応策をとっているのかを探してみたところ「チェックリストを使って確認をするようにしている」という人が結構いたんですよ。そこで僕も真似をしてみることにしたんです。
☑店舗の電気はけしましたか?
☑エアコン、換気扇の止めましたか?
☑PCの電源はけしましたか?
みたいな感じで簡単なチェックリストを作成。これを一人で店の締め作業をする時には活用し、一つ一つチェックを付けていくことで、だいぶ不安を和らげることに成功しました。「オッケー!ちゃんとできている。」って確認することができるんですよね。自分の記憶よりもよっぽど頼りになります(笑)このように自分の不注意さ、忘れっぽさを補うために簡単なツールを活用したというわけです。
このことで、「ちゃんとできているだろうか?」っていう不安感は激減しました。さすがにチェックリストでチェックしてるんだから大丈夫だろうという安心感みたいなものが生まれてきたんだと思います。
忘れっぽい人は自分の意志だけで解決しようとしなくていい
「今度は忘れない様にしよう!!」こう強い決意を固めたとしても大抵忘れます(笑)僕はそうでした。人の意思なんて大したものではないし、まして次から次へと情報が入ってくる中で、全てをちゃんと記憶しておくのは難しいはず。それはしかたがないんです。まずそこは自分を責めないこと。
まぁ、それが忘れてもOKな出来事ならいいんですよ。気にせず忘れちゃっても。世の中大抵のことは忘れていい事ですから。ただ仕事に関連する大事なこととか、大事な約束や今回の僕のように変にプレッシャーとか負担みたいなものがかかる事に関しては積極的にツールとかを活用すればいいんじゃないかと思うわけです。
それこそ簡単なメモでもいいし、今回紹介したチェックリストとかアプリのようなものを使ってもいいですしね。忘れっぽさや不注意の傾向が強い人はそういうのをうまく利用しながら乗り切っていきましょう♪頑張れ!忘れん坊!!
まとめ
ちなみに、この記事を書いているそばからうちの母親が買い物のチェックリストを書いた紙をテーブルの上に置いたまま出かけようとしていました(笑)姉もすぐ財布とか携帯失くしてギャーギャーいうし、僕も同じく財布やら携帯やら鍵やらがしょっちゅう行方不明になるので、我が家は不注意の傾向が強いのかもしれませんね(>_<)
まぁ、もし小さいうちから忘れ物が目立つようでしたら早めにツール使いながら忘れっぽい自分を補ってあげるようにすればいいですよ。ちょっと大変かもしれないけどその方が確実ですからね。
「何で忘れちゃうんだろう?」って思っちゃう人はぜひツール使ってうまく負担を減らしてください。特にチェックリストはオススメ。簡単に忘れものとか不注意を防げると思いますので、ぜひ活用してみてください!!
それでは今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします!