ニート気質な僕の生きる道

仕事を辞めて無職でニートになった僕がどう生きていくのかを綴った日記です。またニートやひきこもりなどなかなかうまくいかない人が一歩踏み出せるような、後押しができるような記事も書いていきたいと考えています。

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『さよなら、カルト村、思春期から村を出るまで』読了。印象的な内容と感想を書いてみた。

 どうも、ラッキーマンです。

 

先日『カルト村で生まれました』という本を読んでその感想を書きました。

reon5653desu.hatenablog.com

 

村での生活は良くも悪くも僕らの日常とは違う世界で、怖くもあり一方でちょっと興味深くもありあっという間に読めてしまいました。

 

ただ『カルト村で生まれました』は筆者の高田さんが村で過ごした小学生時代の話だったんですよね。高田さんは今はカルト村から出ていてその理由が語られていないんです。だから単純に「何で村から出たんだろう?」って疑問に思うわけです。そしたらありがたいことに村を出るまでのお話が書かれた続編が出ていました。

 

そんなわけで今回は『さよなら、カルト村。思春期から村を出るまで』の感想や印象に残った内容などを中心に書いていこうと思います。

 

カルト村の進学

村独自の試験を受ける

カルト村の子供たちは村独自の「学部」というものに所属しています。学部は年齢ごとに分けられているんですね。

 

0~4歳 保育所

5歳 幼年部 

6~12歳 初等部

13~15歳 中等部

16~18歳 高等部

19~21歳 大学部

 

村の子供たちは共同生活を送るわけですが、初等部は初等部の子たちのみで生活、中等部は中等部の子たちのみといった具合に、学部ごとに別々の宿舎で暮らすという決まりがあったそうです。

 

ちなみに中等部までは全国の各村にあるそうですが、高等部、大学部については本部のある村にしかないとのこと。

 

これの学部制度は通常の学校教育とは関係なくあくまで村独自のものらしく、さらに上の学部に上がるためには筆記や面接試験を受けて合格しなければならないのです。その試験に落ちると初等部から中等部に行けなくなってしまうんですね。落ちた場合村では初等部(6~12歳)の宿舎で暮らしながら、一般の中学校へ通うハメになるわけです。実際高田さんのいた村でも年齢的には中等部なんだけど初等部の宿舎で小学生と暮らしていた人がいたらしい。すんごい居づらいなぁ‥‥‥。

 

高田さんは一応その試験に合格して村の中等部に進むことが決まります。中等部に進むと親がいる村の近くかどうかは関係なく、本部の人の指定された村に行かなければならないんですね。なので場合によっては親御さんと相当離れた村に行かなければなりません。

 

高田さんは本部のある村の中等部に配属が決まり、小学校卒業後に初等部を過ごした村から引っ越し。引っ越し先の本部のある村はそれまで住んでいた村とは段違いの大きさ。敷地面積30万坪でそれまでの30倍の大きさだったそうです。

 

中等部での生活

中等部に上がっても初等部の時と同じく一般の学校へと通います。ただ放課後の部活は禁止で授業が終わったら帰宅します。もちろん早朝と学校から帰宅後の労働は当たり前。労働は完全に自分の生活の一部になってるんですよね。

 

この年代になってくると思春期ならではの話も出てきますね。たとえば村の男子と話さなくなったり、逆に村の女子が一般の男子と付き合ってるとか村人の男女同士がデートしてたとかそういう話がちょこちょこあったそうです。こういう話で盛り上がるのはどこでもいっしょなんだなぁとしみじみ。

 

あとはやっぱり初等部の時と同じく村ならではの理不尽なこともあったようですね。例えば個別ミーティング。これは世話係の人に命じられて一人だけみんなとは違う部屋で異なる生活をさせられます。期間は1日と短いこともあれば場合によっては数週間になることも。その間は学校にも行けずにひたすら一人で考えさせられるんですね。

 

しかもこの個別ミーティングになる理由っていうのが曖昧なんですよ。高田さんの場合通っていた学校の先生に図書室で課題を調べるようにって言われて、世話係の人に学校の図書室を利用してもいいかを聞いただけでみんなから隔離ですからね。しかものその期間が2週間も‥‥‥。そのあいだ高田さんは幼年部にいかされて子供の世話とトイレ掃除などの労働。これはひどいなぁと思いました。

 

一応村のルールでは学校の図書室を使っちゃいけないみたいなんだけど、いやいやそしたら学校の課題どーすんのよ?って話じゃないですか?そんなこと関係なしに隔離ですからね。やっぱり理不尽というかおかしなところは沢山あるよなぁと思いました。

 

結局のところその辺は村のルールが絶対だから、そのルールに従うことを子供たちに強いていたんじゃないでしょうか?高田さんもそんなことを本書の中で述べていました。

 

高等部での生活 

 

そんな理不尽な目にあいながらも高田さんは高等部に上がります。もちろんここでも試験を受けて。ただ村の高等部に所属すると一般の高校には通うことができないんだそうです。なので高校に通いたい人や自分の子供を高校に通わせたい一般の親御さんは子供を引きとっていきます。まぁ、正直なんで高校通っちゃいけないのか意味不明ですよね。高校生になると管理しきれなくなるとかあるのかなぁ。 

 

高等部では学業がなくなるので、ひたすら労働です。朝6~10時まで午前の労働。やるのは農業とか色々あるみたいですが、世話係さんの指示で割り振られます。さらにお昼休みを挟んで午後1時~5時までは午後の労働で、加工場で玉ねぎをむいたりとかしていたそうです。一応8時間程度と一般の企業などと同じくらいの労働時間ですが、これは村のカリキュラムの一部なので賃金なし。つまり実質タダ働き‥‥‥。絶対嫌じゃー!!

 

ただいい面もあってお風呂も寝るのも一緒の共同生活を送っていてお互いのことを知り尽くしているため村の同年代の子たちとの生活はとても楽しかったそうです。また親とも離れて暮らしているため反抗期もなくむしろ時々親と会えるのを楽しみにしていたとのこと。

 

僕なんて高校大学の時とか特に父親のことが嫌だったからなぁ‥‥‥。確かにずーっと一緒に居なければ反抗期は起きないよなぁなんて思いながら読んでました。

 

まぁ他にもいろいろな出来事があるのですがここでは省略。その後は高等部での生活に疑問を感じて一度高等部をやめて実習生になったり、また高等部に戻ったりとあわただしい日々を過ごします。

 

ちなみに実習生とは理由があって高等部に所属していない村の子供たちのことを言うみたいです。具体的には世話係の手に負えない子とかが実習生には多かったみたい。彼らは村の中では本流からはずれ存在で、同年代からは怖れられ大人の村人からは無視されたり、敵視されるような感じだったとのこと。やっぱり自分たちのいうことを聞く子供たちが素晴らしいっていう考えだったんでしょうね。僕もこの村に居たら絶対に実習生になっていたと思います(笑)

 

高田さんも最初は実習生の人たちにいい印象を抱いてなかったみたいですが、実際一緒に過ごしてみるととても楽しい日々。また高等部の時のようによく分からないミーティングもないし、本や雑誌も普通に見られて自由な生活だったとのこと。もちろん労働はあるわけなんだけど、正直「実習生の方がいいんじゃね?」なんて思っちゃいましたね。

 

彼女はなぜ村を出ることを考えるようになったのか

 

高田さんが村にいた時に少しずつではありますが村への批判が強くなってきます。そして1995年のオウム真理教の事件があってから、村はオウムのような集団なのではないかと勘繰られるようになるわけです。また村が税金の申告漏れをしていて数十億の追徴課税をされるなど、世間から注目されるようになるわけですね。ただ、村ではその追徴分を一括で支払ったらしい‥‥‥。やっぱりお金貯めこんでるんだなーと思いました。そりゃみんな賃金なしで働いてるんだからお金はあるか。

 

ただ高田さんたち村の子供たちはそんなこととはつゆしらず。友人たちとのほほんと生活していたようです。

 

さらに村の制度も少しずつ変わり、高田さんが高等部にいたころには10日1度休日ができ(それまでほぼ365日休みなし)、村人はお小遣いももらえるようになり、希望者は一般の高等学校へも通えるようになったとのこと。

 

この辺から村の子たちも、高等部を卒業したらどうするか自分の進路を考えるようになります。進路は主に3つで大学部に行くか、そのまま村人として生活するか、村を出て一般で生活するかです。高田さん自身は村人でいいと思っていたのですが、先述した村の変化を見ていく中で「自分ももっと自由にやりたいことをやってもいいかも」と考えるようになるわけです。

 

そして高田さんは自分が何をしたいか、何を望んでいるのかをあれこれ考えるようになります。そしてふと出た答えが村を出るきっかけになるのです。それが

 

「もし希望が叶うとしたら小さい頃に親と暮らしたかった」

引用元:さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまでp129

 

 

というシンプルな願い。それは些細ではあるんだけどずーっと高田さんの中で望んでいたことでした。でも村に居てはその些細な望みもかないません。そこで彼女は気づくのです。

 

「ここは私のいる場所じゃない 少なくとも私にとって理想社会ではない」

 引用元:さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまでp130

 

このことに気づいた高田さんは村を出ることを決めるわけです。

 

その後親にも村を出ることを話した高田さんですが最初は反対されます。村にずーっといた子がいきなり外で生活できるはずがない、そんなことを思ったのでしょう。でも高田さんの決意は固い。

 

とうとう親も根負けして村を出ることを許可することに。ただご両親もどうやらその時期村を出て一般で生活するって話が出ていたようで、一緒に暮らすことに。

 

そこからは多少苦労はあったみたいですが、紆余曲折あって現在の夫ふさおさんと出会い今にいたります。

 

全体的な感想

とにかく前作のインパクトが大きかっただけに、今作では「マジで」「うわぁ」といったひとりごとは少なかったような気がします(笑)カルト村の当たり前を前作である程度認識したうえで読み進めることができたので。

 

それでもやっぱり違和感というか「うわぁ、すんごい理不尽だなぁ」ということも多くて僕はカルト村には住みたくないと思いました(^^;ただちゃんと村のルールに従っていうことを聞いていれば食べるものや寝る場所には困らないわけで、それが淡々とできる人なら村の生活がいいっていう場合もあるんだろうなぁ。

 

人によっては村から出ないで一生を終える人もいるんだろうし、はたしてそれが不幸なのかそれとも幸せなのかは僕にはわかりませんが、そういう生き方もまた一つの生き方なのでしょう。

 

筆者の高田さんはもうカルト村を出てしまったので、今後は村関連のお話を書くことはないと思います。ただ個人的には現在の夫ふさおさんとの出会いとか関係性なんかも面白いなぁと思ったので、今後はそういうのを書いてみると面白いんじゃないでしょうか?また次回作にも期待したいところです。

 

カルト村、良くも悪くもインパクト大で印象的な作品です。ぜひぜひ知らない世界を知りたいという方は読んでみてくださいね♪

 

それでは今回はこの辺で。

最後までご覧いただきありがとうございました。

次回もよろしくお願いいたします。