オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

降りてくる思考法 世界一でクリエイティブな問題解決スキルという本を頂いたので感想を書いてみた。

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今回はありがたいことにレビュープラスさんから本をいただきましたので、そちらの感想を書いていこうと思います。

 

本のタイトルは「降りてくる思考法」

 

サブタイトルが「世界一クレイジーでクリエイティブな問題解決スキル」 ということで、「はたしてどんな内容のものなんだろうか??」と読む前から楽しみにしていました♪

 

そんなわけで期待に胸を膨らませ実際に読んでみたのですが、まず感想をストレートに言うと

 

「決して世界一クレイジーなスキルではない」

 

です。うん、嘘はつきたくないので正直に言っときます。クレイジーっていうのはちょこっと言いすぎですね。

 

ただクレイジーではないけども「アイディアが浮かばない時に試してみたいなー」という方法がたくさん書かれていました。クレイジーどころかむしろすんごいシンプルなんだけどいいですね。

 

今後役に立ちそうな内容が随所にあって重宝しそうな一冊だなーと思いました♪

 

実際にこの本から学べること

大きく分けるとおもに3つです。

 

  • アイディアが生まれるまでの過程
  • アイディアを生み出す具体的なスキル
  • 生み出したアイディアを世に出すための方法

 

さすがに本の内容を全てをご紹介はできませんが、ちょこっとずつご紹介していきたいと思います。

 

①アイディアが生まれるまでの過程

アイディアを生み出すにはまず「アイディアが生まれるまでの過程」を知らなければなりません。どうすればアイディアって生まれるのか?その仕組みを知らなければいくら方法論を学んだところで自分の身になることはないでしょう。

 

ただ最初のパートでは人間はそのアイディアを考えるのが苦手だと語られています。まず「なぜ人間はアイディアを考えるのが苦手なのか?」その理由から考えていく必要がありますね。苦手なままでは当然アイディアなんて生み出せないわけですから。本書ではその理由を

 

人間は無数の観念の「ワク組み」に捉われているから。

 

と言っています。うん、なんだかわかるようでわからない。そもそもワク組みって何なのでしょうか?その説明から見ていきましょう。

 
ワク組みってなんぞや?

ワク組みとはざっくり説明すると社会のきまり、ルール、しつけなど僕たち人間を縛り付けるものです。このワク組みがアイディアを生み出すことを邪魔するんです。

 

子供時代を思い出してください。当時はそんなワク組みの事なんか考えもしなかったですよね?ルールや決まりなど考えず「あんなことしてみたい」「こんな事したら面白いんじゃないか?」といったアイディアが山ほど出てきたはず。

 

遊びとか自由にやり方考えて子供独自のルールで遊んだりもしたでしょう。まさにアイディアにあふれているのが子供時代だったというわけです。

 

それが段々と社会の決まりやルールのようなものを学び、僕たちは「社会はこうだから」とか「ルールがあるから仕方がないよね。」という風にワクの中で物事を考えるようになります。

 

もちろんそれが悪いわけではありません。人間社会で秩序をうまく保つには法律のような社会で生きていくためのルールが絶対に必要です。また人間関係を円滑に進めるためにはその場その場の所作や決まりのようなものも身に付ける必要があるでしょう。

 

しかしそれがあまりにも行き過ぎてしまうと僕らはその中でしか物事を考えなくなります。思い込みってやつですね。思い込みは思考停止に繋がります。「この方法しかない」という考えになれば当然ですがいいアイディアは生まれてきません。

 

しかし、僕たちの周りには日々問題が発生するわけで思考停止をした状態ではそれを解決することは難しいのです。そこで本書ではまずその思い込みや思考停止の原因である「ワク組みの外に出よう」ということを提案しています。

 

ワク組みから出る方法は?

 

ではどうすればワク組みの外から僕たちは出ることができるのでしょうか?筆者の江上さんは

 

「無意識を意識的に活用する」

 

ということをおっしゃっています。実は人間というのはほとんどの事を無意識が決めていると最近の脳科学では言われているそうです。一つ本書で書かれていた事例を挙げますね。

 

 

ワシントン大学のマーカス・Ē・レイクル教授の研究が明らかにしたのは、脳は意識的なこと行っている時以上に、何もせずにぼんやりしている時にこそ活発に活動しているという事実でした。

この活動の中心になっているのが複数の脳領域で構成される「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」で、なんと、この活動は意識的な活動の20倍のエネルギーを使っているのだそうです。脳は、私たちが想像するよりはるかに高度な思考作業を、意識的な活動よりはるかに大きなエネルギーを投入して、無意識の領域で行っているのです。

読書などで使う脳のエネルギーは安静時の消費エネルギーのわずか5%程度。脳の消費エネルギーの60~80%は、何もしていないと思われていた安静時の活動に費やされています。

 

この事例のように無意識の力は絶大でこれをうまく活用しない手はありません。ではどのように無意識の力を活用すればいいのでしょうか?本書では

 

無意識にアクセスできるのはあるテーマや課題に対して意識を狭く小さくフォーカスさせて徹底的に使うこと

 

と書かれています。例えばですが「このブログをどうすればもっと多くの人に読んでもらえるのか?」「この記事はどうすればもっと面白くできるのか?」という質問をしたとしましょう。

 

これはかなり狭い範囲の質問ですが、脳は素直に反応し考えてくれます。なぜなら脳には指令や質問に対して素直に反応するという癖があるからです。つまり「ブログを面白するには?」と脳に質問すれば「ブログを面白くするための方法」を考え続けてくれます。

 

もしかしたらいい案がすぐには浮かばないかもしれません。しかし無意識の領域では脳はアレコレ活動をしています。そしてある時ふと「あっ、こうすればこのブログもっと面白くなるかもしれないぞ」という風にアイディアが降りてくるというわけです。

 

このようにテーマや課題に対して範囲を狭めて具体的な質問をすることで無意識の領域にアクセスすることができ、それがのちのちアイディアを生み出します。

 

では、具体的にどのような質問を自分にすると無意識にアクセスできるようになるのでしょうか?それは本書の中で「脳を小さく狭く使う48のスキル」というパートで説明されています。これがアイディアを生み出す具体的なスキルになります。

 

 

アイディアを生み出す具体的なスキル

脳を小さく狭く使う48のスキルは以下の9つに分類されます。

 

1変える

2なくす

3くっつける

4盗む

5~だとする

6見えるようにする

7調べる

8捨てる

9ちょっとだけをちょっとだけ

 

さすがに全てのスキルを大公開!!とはいきませんので、今回はこの中から一つ「変える」というスキルの具体例を出してみます。

 

変えるというスキルにも色々あるのですが、本書に書かれている仲の一つ「用途を変える」というものを取り上げてみました。用途を変えるというの使いみちを変えるということですね。その事例を一つ挙げてみましょう。

 

 

ソニー創業者で当時、名誉会長であった井深大さんの、社内の技術者にプレスマンを改造して出張に持っていけるステレオ再生できるものをつくってほしい、という私的なオーダーからウォークマンのサクセスストーリーははじまります。

もともと録音再生はできるけれどモノラル回路のプレスマンは、その名の通り、会議や取材などの仕事現場での使用を前提にしていました。それを録音機能は切り捨てて、ステレオ再生ができるようにして音楽再生専用にと用途を大きく変えたことで、20世紀を代表するAV製品は誕生します。

 

ソニーのウォークマンの誕生は創業者の方の私的な注文からだったんですね。知らなかった‥‥。「プレスマンを出張用に改造できないか?」つまり、「プレスマンの使いみち変えられないか?」という質問からすべてが始まったというわけです。

 

これが「いやっ、プレスマンは今まで通りの使い方しかできない」というワク組みに捉われた考えだったらソニーが誇るウォークマンは生まれていない可能性が高かったんですね。

 

これはあくまで一つの事例にすぎませんが、残り47のスキルも様々な事例と共に紹介されています。なかなかアイディアが浮かばない方はこのスキルをうまく活用してあれこれ考えてみるといいんじゃないでしょうか♪

 

生み出したアイディアを活かすための方法

せっかく無意識から降りてきたアイディアも活用されなければ意味がありません。

そのための方法も本書では触れられています。

 

ただこれに関してはここで書いちゃうと本の内容がかなり出てしまうので書きません。具体的な内容については本書を読んでいただければと思います。

 

ちょこっと残念だったところ

基本的には満足な内容だったのでした。でも強いて言うなら「生み出したアイディアをどうやって育てていくのか?」っていう部分は内容が薄かった気もします。実際ページも数ページ程度しか触れられてなかったですし。

 

アイディアって生み出してからが大切だと思うんですよ。いくらアイディアがあってもそれが実際に活かされなきゃ宝の持ち腐れなわけで。だからもうちょい生み出しあと「どうやってそのアイディアを活かせばいいのか?」ってところにも触れてほしかったですね。そこは物足りなさを感じました。

 

まとめ

今回は「降りてくる思考法 世界一でクリエイティブな問題解決スキル」という本の感想を書いてみました。

 

今後生きていくうえで問題って次々に出てくるし僕らはそれを解決するためのスキルを持たなければなりません。それは別に年齢も性別も職業も関係なく僕らの人生そのものが問題を解決しながら生きていくってことなんですよね。

 

そう考えると一生必要なスキルって「問題を解決するアイディアを生み出す」ってことなんじゃないかな?本書でそういうスキルを学んでおけば少なくとも損はしないんじゃないのなんて思ってます。

 

個人的には沢山の学びがあり読んで良かったなと思えた一冊です♪今後悩みや問題に直面した時には本書に書かれた方法を試してみます。「問題を解決するにはどうしたらいいんだ?」「なかなかいいアイディアが出てこないなぁ。」という方はぜひ一度ご覧になってみてください(^^きづきやヒントを得られるかもしれませんよ♪

 

それでは今回はこの辺で!!

最後までご覧いただきありがとうございました!!

次回もよろしくお願いいたします♪