オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

ニートと長期休暇の関係について書いてみようと思う。

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今回は『ニートと長期休暇』について書いてみようと思う。

 

「ニートなんて年中休みみたいもんなんだから長期休みとか関係なくね??」

そう思う方も多いはずだ。

 

確かにその通り。仕事をしていないニートという存在は働いている人から見たら常に休みを取っているような状態に見えるはずだ。その考えは間違っていないと思う。

 

ただ、それはあくまで他人から見た話。

主観的な気持ちはまた少し違ってくる。

 

これはニートを経験した人間にしかわからないことなのだが、世間的に長期休みに入るとニートは心理的に少し安心する。

 

特にこれは自分に自信がないとか働く事に対して恐れを抱いている人間に言えることなのだが、そうした人は自ら社会の枠からはみ出ようとしたわけではなく、社会に適応できなかったから仕方がなくニートになったという人が多い。

 

それならそれで、社会の外で生きるすべを身につけるなりして割り切って生けばいいと思うし、今はそういう事も可能な時代だと思う。ただ、そう割り切れないタイプのニートというのも結構多い。僕もそうだった。

 

自信がないタイプのニート、働くことが怖いタイプのニートの人は世間からはみ出てしまった自分に対して後ろめたい気持ちを持っている。そして、他人(特に同年代の人)と自分の現状を比べさらに落ち込み自信を無くすことが多い。

 

母親からの話や風の噂で、『学生時代の友人がバリバリ働いている』というような話をきくとかなりへこむのだ。

 

「それに比べて自分なんて」と。比較したらへこむことは分かりきっているのについつい比較してしまう。僕もそうだったが他人が活躍しようがどうなろうがそれは自分の人生には関係がない事だ。

 

ただ、望まずしてニートになった人ネガティブな理由でニートになった人は必要以上に世間体とか社会みたいなものを気にする。その最たる例の一つが『世間が長期休暇になると少し安心する』ということだ。

 

なぜ、そう思うのだろうか??冒頭でもいったようにニートは客観的に見れば年中休みのような者とも言える。それなのになぜ安心するのか??それは‥‥‥

 

『世間が長期休みという事で、自分自身の存在が目立たたなくなるから、あるいはみんなとおんなじ状態になるから』

 

普段のニートの人は平日に家で何もしない状態でいる自分と、仕事や学業で充実しているように見える人を比べている状態だ。ただ、皆が長期休みに入ったならどうだろうか??

 

はたから見たら、普段仕事や学業に励んでいる人もニートでいる自分も同じ状態になる。みんな休みなのだから平日の昼間からブラブラしている人がいても目立たないし世間体も気にならない。

 

家でダラダラしたりゴロゴロしたりしていようが長期休みの時にはみんな同じようなことを家でしている。働いていようが、学生であろうが、ニートであろうが行動自体は変わらないわけだ。

 

世間や社会というものの目を過剰な位意識しているものとしては、その『変わらない』『みんなとおんなじ』という事に対して安心するし、ほっとするのだ。

 

今思うとそれはいつからか沁みついてしまった『みんなとおんなじでなければならない』という思い込みからくるものなのだ。世間や社会からはみ出してはいけないという

過剰な自意識からくるものなのである。

 

でも、それはあくまで他者にどうみられるか、他者からどう思われるかという事を過剰に意識したに過ぎない。

 

おまけ

でも、本来自分の人生を生きるというのはそうではないはずだ。

 

他者にどうみられるか、どう思われるかを過剰に意識する人生は果たして自分の人生なのだろうか??それは自分の人生を誰かにコントロールされているにすぎないように思う。

 

究極な話、ニートだろうがフリーターだろうが、ホームレスだろうが、サラリーマンだろうが何であろうが『自分自身が納得している』『自分自身がやりたいことを出来ている』

 

そういう人生であれば問題ないはずだ。

 

以前何かの本で、『自分の人生という舞台を客席から眺めるな。自分で演じろ』(確かこんなニュアンスだったと思う)という文言を読んだがまさにその通りである。

 

ニートだろうが何だろうが関係ない。僕も含めてニートの人に失うものなんて何にもないのだ。ニートで自信を失っているのならいきなりハードルを上げることなんてなくて、少しずつできることからやっていけばいい。

 

最近僕はホリエモンこと堀江貴文さんの本をよく読む。その堀江さんの著書に

『ゼロなにもない自分に自分に小さなイチを足していく』という本がある。

 この本ぜひ読んでいただきたい。内容を簡単に言うと

『誰でも最初はゼロからのスタートなんだから少しずつ積み重ねていこうぜ』

っていう内容。

 

ニートになろうが、何かに失敗しようが人生がマイナスになるわけではない。全てを失ったとしてもそれはただ単に『ゼロ』に戻るだけ。だったらまたそこから積み重ねればいいじゃないかっていう事をこの本では言っている。

 

不本意な形でニートになると『自分には何にもない、何もできない』って思いがちだ。自信はすっかり失われて、自分が必要な存在なのではないかと絶望的な気持ちになることもある。

 

でもそれでいいじゃないか。自分に何もない事が分かったのならそこから積み重ねていくだけなんだから。

 

こんな記事を書いている僕も何もない『ゼロ』な状態だ。だからここから一つずつ何かを積み重ねて行こうと思っている。

 

この記事を読んで一人でも多くの読者の方、特にニートやひきこもりで苦しんでいる方が何かに気づき、何かを積み重ねていくための行動をとっていくれればと思う。僕も含めてみんなが少しずつ小さなイチを積み重ねていくことで世界はきっと変わるはずだ。

僕はそう自分に言い聞かせている。