オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

2月10日はニートの日!!という事でニート祭りに参加してきました♪

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 2月10日は語呂合わせで『ニートの日』だそうです。

 

今まで特にその日を意識したことはなかったのですが、元ニートブロガーのPhaさんのブログで『ニート祭りに参加します』みたいなことが書いてあったんですよね。

phaの日記

 

「おお、Phaさんも参加するのか。実際のご本人の考えとかもきけるいい機会だし参加してみようかな。」

 

なんて考えに至りました。

 

しかも参加費がニート価格の500円で圧倒的に安いし、開催地も池袋という事で割と近めという事で参加してみることにしました。

 

ニート祭りとは?

ニート祭りはニートやひきこもりの方を支援する『NPO法人ニュースタート事務局』

が主宰するイベントです。

 

毎年開催されていて今回が第10回目ということで、結構長くやっているイベントのようです。

 

プログラム

ニートの方達による朗読会

ゲストトーク

観客からの質問

 

まず、最初にニュースタートの寮に入って試行錯誤しながら自分なりの道を進もうとしているニートや元ニートの方による朗読会。

 

元々は劇をやる予定だったらしいのですが、どうやらセリフを台本が上がってこず急きょ朗読会に変更とのこと(笑)その辺のゆるさがニートっぽい感じで好きですねー♪

 

朗読会で話をしてくださった方の経歴も様々。

 

元々大学院まで行っていたのにドロップアウトしてしまった方や17歳からアル中になってしまった方など。世の中には色々な人がいて色々な理由でニートになったりするんだなーっていうのを改めて実感しましたね。

 

その後はゲストの方によるトークライブ。

 

ゲストの方は

作家、活動家 雨宮処凛さん

元『日本一のニート』 Phaさん

シェアハウス『ギークハウス』を渡り歩くIT系ニート 種延真之さん

1000円で依頼に応じる『レンタルニート』をやっている 仲 陽介さん

NPO法人ニュースタート事務局理事 二神能基さん

 

ここで一つちょっとしたアクシデントが。

 

ゲストの一人である種延さんがいないんですよね。席が空席になってるんです。

 

「あれっ??トイレにでも行ってるのかなー??」

なんて思ったんですが、ここで司会の方から報告が。

 

「種延さんは参加予定となっていたんですが、今日は見たいアニメがあるので参加できないとのことです。」

 

これには会場が笑いの渦に包まれましたねー。まさかアニメを優先してイベントをすっぽかす人がいるとは思いませんでしたね(笑)これもニートならではといったところでしょうか(^^

 

ただ、この種延さんって面白い方でね、ギークハウスでweb制作や文章を書きつつ基本的に寝るのは公園なんだそうです。しかも結婚もされているとのこと。

 

「どうやって生活をしているのか??結婚生活は??」

なんて聞いてみたいことだらけだったんですが、それはまた次の機会に聞ければなーなんて思います。

 

その他のゲストの方はそれぞれの立場からニートの事や貧困の事などについて語っていました。

 

Phaさんは書籍をいくつか出されていますが、最近は『仲間とかつながり』を大事にしているとのこと。

 

ギークハウス自体もシェアハウスという事でゆるいつながりを実現できる場でもあるし、マイノリティ同士でも繋がることで生きやすくなるんじゃないという考えです。その際にネットを使うと繋がりやすいよねということをお話していましたね。

 

雨宮さんはニートの問題というよりもご自身が熱心に取り組んでいる貧困問題を中心にお話をしていただきました。

 

実際にニートやひきこもりと貧困問題は切っても切り離せない部分がありますからね。やや厳しい現実の部分だったり、実際にあった辛い状態の人のお話を聴かせてもらいました。

 

仲さんにはレンタルニートでの活動や、ニート株式会社の活動についてお話していただきました。

 

ニート株式会社については僕も関心があったんですが、実際のところはそこまでがっちり会社として活動しているわけではないようですね。

 

誰かが行動を起こし始めてやっと他の人も追従するという感じで、活発な活動をしている人はそんなにいないイメージ。

 

所属するメリットとしては孤立しがちなニート同士が関われる機会が出来るって事のようです。ただ、普段あんまり集まるって事はないみたいなので、繋がりという面ではphaさんのギークハウスなんかよりは薄いのかなーと思います。結構活動自体は停滞気味だなという印象を受けました。

 

レンタルニートの活動については年に60件前後でひと月1万円前後の収益という事で結構厳しい現実があるとのこと。最近はあんまり利用者がいないみたいです‥‥‥。

 

 

ニュースタート事務局の事務局長である二神さんからは最近取り組んでいる興味深い活動についてお聞かせいただきました。

 

今、四国にある空き家を使ってお遍路さんが宿泊できる施設のようなものをつくりたいそうです。そこにニートの方を送り込んで運営をする仕組みを作りたいとのこと。

 

「儲かる心配はないけど、食ってはいける」

という言葉が印象的でしたね。

 

まぁ、儲けはそんなにないけど昔の文化とかに触れることもできるし、近年は若い人とか外国の人なんかもお遍路に興味があって四国を訪れたりするみたいですからね、そういう社会的な活動に参加したいっていう人もいるんじゃないかなーって思います。

 

また都会ではない場所でそこまでせわしくない環境で働きたいと思うニートの方もいる気がするので興味がある方はニュースタート事務局まで問い合わせてみてください♪

 

あと二神さんの同級生の方のお話も印象的でしたね。二神さんは72歳ですが早稲田大学出身で同級生は割と裕福生活を送っているだそうです。他の方は既に現役を引退されて年金生活に入っているんですが、国からの年金と企業年金なんかを合わせると月に50万円ぐらいの年金が入るんだそうです。

 

「50万円!?」

 

この数字はインパクトありましたね。会場がどよめいてました(笑)引退したのに月50万円もらってなんに使うのって話なんですが、実際同級生の方も使い道がなくて困っているそうなんです。

 

というのも二神さんの世代はまさにエコノミックアニマルと呼ばれた世代で、同級生の方はお金を貯める事は得意だけど使い方を知らないままここまで来てしまったらしいんですね。まぁ、ぜいたくな悩みと言えば悩みですが、そのため毎月50万円入ってきても「なんに使えばいいの??」という感覚なんだそうです。

 

こういう話も滅多に聴けるものじゃないですから非常に興味深く聴かせていただきました。

 

とまぁ、こんな感じでゲストの方から面白いお話をたくさんしていただきましたね。普段あんまり聞けないお話だったので非常に有意義でしたね。こういうイベントにたまに出てみるのもいいなーと思いました♪

 

というわけで今回はこの辺で。

最後までご覧いただきありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします♪

 

 

翌年以降のニート祭りに参加した時の様子も書いてみました♪ 

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