オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込みはクスッと笑える一冊でした♪

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今回は以前Amazonほしいものリストで頂いたこちらの本をご紹介したいと思います。

 

 

お笑いコンビオードリーの若林さんがダ・ヴィンチという雑誌で書いていたコラムを書籍化したものです。

 

この本は以前↓の記事の中でも書いたようにAmazonの欲しいものリストから送ってもらった一冊です。送っていただいてから少し期間が空きましたがようやく読むことができました。

 

またまたAmazonほしいものリストがほしいものが届いた!!感謝!! - ニート気質な僕の生きる道

 

 っていうのもこの本を読もうと思ったところ、たまたま家に帰ってきてた姉が「興味あるから読んでもいい?」なんていうもんですから、軽はずみに「いいよ。」なんて返事したんですね。そんでてっきり我が家で読むのかと思いきや自分の家に持ち帰りやがりまして、結局本が手元に戻ってくるまでに1か月近くかかってしまったというわけなんです。(言い訳。)

 

本当はもっと早めに感想とか書きたかったのですが、ほしいものリストで送ってくださった方申し訳ないです(>_<)きちんと読みましたよー♪

 

 

感想

本の内容はM1で準優勝して売れ出した時の戸惑いや心情など書かれていたり、自意識過剰な若林さんのエピソードが盛りだくさんでした。個人的には自分もこじらせてる系男子だと思うので若林さんの考えには共感できるところが多かったです。

 

ただ、ちょこっといい話とかうるっとくるような話もあったりして、その辺のバランスがとても良かった。

 

本書に書かれていた一つ印象的なエピソードをご紹介。これは若林さんがある番組で海に潜って魚や貝を獲って生活するという企画をやっていた時のこと。若林さんは岩にくっついている牡蠣を見て、こう思ったんだそうです。

 

牡蠣は岩にくっついて一生を過ごすというが、いったい何が楽しんだろうと。魚は移動するから銛で突くのがとても難しい。だが、牡蠣は発見されたらただ岩から剥がされるのを待っているだけだ。「何やってんだよ牡蠣!逃げろよ!」心の中で叫びつつ岩から剥がしていた。

引用元:『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込み』著者 若林正恭 KADOKAWA/メディアファクトリー 

 

牡蠣が何でそこに存在するのか?何で逃げないのか?っていうところが気になってしまうのが若林さんっぽいですよね(笑)人があんまり気にならないところに注目してしまう。おそらく春日さんなら全くそんなこと考えずに「いい獲物がとれた♪たんぱく質ゲット♪」とムシャムシャ食べてそうです(^^)

 

ただ話はそこで終わりません。若林さんはその牡蠣の話をあるおじいさんに話したそうなんですね。そのおじいさんというのは若林さんの悩みに対して真剣に応えてくれる人。

 

若林さんはただ岩にしがみついている牡蠣が何のために生きているのかな??っていう疑問をおじいさんにぶつけました。その質問に対するおじいさんの回答がとても秀逸なんですよねぇ。

 

「ふふ‥‥‥」とおじいちゃんは笑って「最初から意味なんて無いんだよ」と言った。

「いいかい。この世に存在する理由には二つあって。一つは何かをしているから存在していいということ。例えば、会社にいてちゃんと働いているからその会社に居ていいって思えるみたいなこと。二つ目は生まれてきたら、なんの理由も無くこの世界に存在していいということ。」

リストラされたりして自殺しちゃったりする人は一つ目の理由が全てだと勘違いしている。リストラされたら会社にも家庭にも自分は存在しちゃいけないような気がして死んでしまう。何もしていなくてもこの世に居ていいのにね。

だからホームレスを少年が襲ったりしたら捕まるでしょ。それは大事な大事な二つ目の理由を侵す行為だからなんだよ。そして、少年たちは一つ目の理由ばかり大人に教わっているからその犯罪行為を悪いこととあまり思わないのだろうね」

 

うーん、深い。っていうかすんごいしっくりきましたね。この本を読んでてこんないい話が聞けるとは。不意を突かれて読みながらウルッときてしまいました。(最近涙腺がもろすぎる。)

 

確かに僕たちは「生きている意味とは?」と考えるときおじいちゃんが言うように一つ目の理由に捉われすぎているのかもしれません。何かをしている自分、どこかに所属している自分じゃなきゃ生きていちゃいけない、存在していちゃいけないと考えてしまいがちです。

 

僕も家から出れなくて何もしていない時「自分に生きている意味なんて無い。こんな自分は消えてしまいたい。」と思っていました。何もしてなくどこにも所属していない自分はもう終わった人間だと思い込んでいたわけです。そりゃ苦しいよね。

 

おじいちゃんはリストラされた会社員を例に出していましたが、例えば就活に失敗してとか大学受験に失敗して自殺しちゃうとかっていう人も一つ目の理由に捉われすぎているのでしょう。だから結果としてみんなそこから零れ落ちないように必要以上に必死になるのかもしれない。そんで零れ落ちた時に「もうダメだ。」となってしまうのかもしれない。

 

でもおじいちゃんが言う二つ目の生まれてきたら、なんの理由も無くこの世に存在していい。」と思えたならみんなが相当生きやすいと思うんですよね。それこそ牡蠣のようにベターっと岩に張り付くような人生であってもOKってなったら生きるためのハードルは相当下がります。個人的にはそういう生き方もできるのがありっていう社会が一番いいなと思いますね。

 

だから今自分には存在する価値があるのか??生きてる理由なんてあるのか??と考えている人、

 

「あなたは生きていていいんです。」

 

ってことをまずは言いたいし、覚えておいてほしいです。たとえ会社をクビになろうが、学校に落ちようが就活に失敗しようがそれがあなたが生きていちゃいけない理由になんてなりません。ただただ生きる。それでOK。

 

そんでおじいちゃんの回答に対しての若林さんの気づきも参考になります。

 

何かをしているのに意味がないのではなくて、意味がないからこそ‶せっかく‶だから楽しことをするのだ。僕は今まで、一つ目の理由を増強しようとして、それに追いつかない。僕に必要だったのは、二つ目の理由をもっと感じることだったのだ。

 

生きてることに意味なんて無い。ただただそこに存在するだけでいい。でも、どうせなら「自分にとって楽しいことや面白いことをした方がいいよね。」っていう考えですね。

 

生きていることに高尚な意味なんていりません。自分にとって何が楽しいか?何が面白いのか?何が気持ちいいのか?それを突き詰めていくことが幸せなんじゃないかな??若林さんのこの考えにもすごく共感してしまって「そうだよなー」なんて思いながら読んでました。

 

自分も含めてみんなもっと自分が楽しいこととか面白いことやっちゃえばいいんじゃないでしょうか?生きてることに意味なんてないんだからもうちょい楽しもうぜって思えましたね。

 

それにしても牡蠣の話から人生の話につながるなんて面白いなぁ。おじいさんはどの時点でその考えに至ったのかっていうのが気になるところです。きっと色々な人生経験の末にたどり着いたのでしょうね。

 

まとめ

オードリーの若林さん自体が好きなので個人的には読んでいてとても楽しめる一冊でしたね♪こういったコラム形式の本はその人の考えや日常の一端に触れることができるし、難しくないので読書が苦手という方にもおすすめです♪

 

活字が苦手で読書ができないという方は、まず好きなタレントやアーティストの本から活字に慣れていくというのもアリかもしれない。色々な方が本を出しているのでまず一冊読んでみましょう♪

 

そんでもって改めてAmazonほしいものリストでこの本を僕にプレゼントしてくださった方

 

「本当にありがとうございます!!おかげさまで楽しいひと時を過ごすことができました!!」

 

 またちょこちょこ読み直して楽しもうと思います♪

 

ちなみに僕のほしいものリストまだまだ公開中なので、非リア充の私に救いの手を差し伸べたい方はぜひ(笑)

 

Amazon.co.jp

 

それでは今回はこの辺で!!

最後までご覧いただきありがとうございました!!

次回もよろしくお願いいたします!!