オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

引きこもりの人にまず何をしてあげればいいのか?考えてみた。

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今回も僕のブログに検索してくれた方へのアンサー記事を書いてみようと思います。今回のワードは

 

「引きこもりまず何をしてあげればいい」 

 

おそらく検索で僕のブログに来てくださった方はひきこもっている方ではなくてその友達や親、兄弟など周りにいる人なのではないかと思います。正直に言うとこれが正解だというのはない気がしますね。理由はカンタンで

 

「引きこもりになる原因は人それぞれだから」

 

そのため大前提としてこれをすれば100%オッケーというものはないと考えておくのがいいんじゃじゃないでしょうか。

 

引きこもり経験者の立場から考えてみた

経験者といっても僕は部屋から全く出れないタイプの引きこもりではなくて家からは出れました。時々友達とも会いましたし、親ともそこそこ話もしていたんです。そう考えると世間一般の方が想像するガチの引きこもりではないのかもしれません。

 

ただ厚労省による引きこもりの定義は

 

「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」 時々は買い物などで外出することもあるという場合も「ひきこもり」に含める

引用元:引きこもり - Wikipedia

 

ということなので、僕も一応引きこもり経験者ということになります。実際僕は社会に1年半近く出ることができませんでしたからね。多少の違いはあれど今現在引きこもっている人たちの気持ちというのも理解できます。

 

当時何をしてほしかった?

僕がもし「当時何をしてほしかったのか?」と聞かれたら何と答えるのか??当時の自分を振り返って考えてみたのですが、これがパッと出てこないんですよ。当時親に「こうしてくれよ。」なんて思わなかったかなぁ。申し訳ないとか「自分なんて存在価値ない」としか思えなかったですからね。

 

ただ何かしてほしいというよりも理解してほしいなって思いはありました。

 

はたから見たら怠けてるとか、だらしないとか、ただただ甘えてるって見えるのかもしれないし、親に養ってもらっている以上少なからずそういう部分はあるのでしょう。でもそんな状況でも動くことができないのが「すんごい苦しい」っていうことを理解してほしかった。

 

決して気楽な気分で引きこもっていたわけじゃない。今引きこもっている人もそういう気持ちの人が多いんじゃないかな?あくまで僕の想像ではありますが。

 

将来のことは誰もが考えている

あとよく「将来はどうすんの?親は先に死んじゃうんだよ。」っていう質問してくる人がいますけど、はっきり言いたい。

 

そんなこと引きこもっている人は100%わかってます!!

 

引きこもりだってバカじゃありません。自分の親が先に死ぬこと、このままじゃあ将来厳しいことになるということ、そんなことは百も承知。それでも本人は動けないからしんどいし、どうしたらいいかわからないから困ってるわけです。

 

僕なんて常に将来不安でしたよ。「自分はこのままどうなってしまうんだろう?」「このまま死ぬまで社会に出れないんだろうか?」そんなことばかり考えてました。当時の僕はこれでもかというぐらい自信を失ってましたからね。頭の中は悲観的なことで埋め尽くされてました。

 

そこに来て「将来どうすんの?」「親が先死ぬのになんで働かないの?」って言われたって動けないんですよ。頭では死ぬほど理解してますよ。「働かなきゃいけない」「動き出さなきゃならない」でも自信失って自己否定している状態じゃわかっていても動き出せない。

 

動き出せない状態でそんなことをくどくどと言われたってそれはただ自分が責められて非難されているようにしか感じられないわけです。もちろん聞く側からすれば当たり前の疑問かもしれないけど、当時はそう捉えられない状態だったんですね。物凄いプレッシャーに感じたんです。(僕の場合は)

 

一見何にも考えていないようにみえるかもしれないけど、頭の中では

 

「これでもかというぐらい将来のことを考えている。そしてそのことを不安に思っている。」

 

それも理解してあげるといいんじゃないかなと思います。

 

理解だけすればいいのか?

「じゃあ、理解するだけで周りは何もしなくていいのか?」と聞かれるとそんなことはなくて周りの人にもできることってある気はしますね。

 

例えば親とか家族なら「積極的に外と繋がること」って大事なんじゃないかな?引きこもり関連の相談にのってくれる機関や家族の会などには相談して外部との繋がりを確保しておく。

 

複数の相談場所を確保しておくことで、支える家族も気持ち的に楽でしょうしいざ引きこもり当人が「ちょっと相談してみたいんだけど」となった時に詳細を話してあげることもできます。

 

なかなか一歩を踏み出しにくい引きこもりの方にとって事前に情報があるというのはありがたいものです。可能な限りで構いませんので、周りの人も情報収集をしたり外の機関との繋がりを保っておくといいでしょう。

 

放置をしないこと

特に問題行動も起こさないし本人も健康そうだからこのまま見守ることにした。一見すると良好な関係に見えますが実はそうではない場合も考えられます。

 

ひきこもり関連の本を読むと、周りの人間が見守ると称して実際には引きこもり当人が放置されてしまったような状態になり、そのまま数年が経過してしまったというケースがあるみたいなんですね。

 

この場合見守っているというと聞こえはいいですが実際には「何もしていない、放置している」と言われても仕方がありません。もし仮に見守るとしてもせいぜい半年とか1年ぐらいが期限じゃないかな?

 

それ以上見守っていてもますます自信を失っている引きこもり当人が自ら動ける可能性は低い気がします。さらにそこから何もしなければそれはもはや放置です。その場合やはり引きこもりの支援を行っている機関などに積極的に相談をするといいでしょう。

 

基本的には「外と繋がりを保ち家族や周囲の人間だけで解決しようとしない」という姿勢が大事なんじゃないかな?

 

まとめ

今回は僕なりに引きこもりの人に何をしてあげればいいのか?書いてみました。最初にも言いましたが引きこもりと言っても年齢、性別、引きこもりになった背景も様々です。引きこもっている期間も違うので半年程度と数十年という方であればまた接し方も変えなければいけないでしょう。

 

「こうしてあげれば絶対に脱出できる。」

 

なんていう答えはおそらくない気がします。だからこそ今も数十万人といわれる方が引きこもりの状態でいるわけですからね。スパッと解決するのが難しい。

 

そういった難しい問題だからこそ家族だけ身内だけで解決しようとせず専門家、支援団体などと積極的につながって一緒になって解決するのがいいんじゃないでしょうか?自分たちだけで解決しようと思わずにね。

 

逆に今引きこもっている方ももし家族に相談できないのであれば、引きこもりを専門にしている団体や相談機関などを探して相談してみましょう。そういうところであればあなたの悩みや苦しみをある程度理解してくれるはず。

 

僕も社会に出れない時はしんどかったし苦しい日々が続きました。最初は嫌でしたが当時を振り返ると自分で相談機関を探して相談に行くようになってから少しずつ状況が動きはじめた気がしています。

 

自分だけで抱え込まず、悩み続けず誰かに相談してみてください。あなたは一人じゃありません。その事だけはお忘れなく。

 

それでは今回はこの辺で!!

最後までご覧いただきありがとうございました!!

次回もよろしくお願いいたします♪